エネルギーの豆知識・体験談

SDGs(エスディージーズ)とエネルギーについての関わり

みなさんSDGs(エスディージーズ)という言葉を聞いたことはありますか?最近、様々なところで使われ初めていますが、一部のビジネスパーソン以外にはまだまだ浸透はしていない印象です。

SDGs(エスディージーズ)は今後10年間で、社会に最も影響を与える重要なキーワードと言っても過言ではありません。特に、私たちのエネルギー業界では取り組むべき内容も多く、エネルギーを使う皆さんにも知っておいていただきたい内容です。ここでは、エネルギーとSDGs(エスディージーズ)の関わりについて、何回かに分けて書いていきたいと思います。今回はSDGs(エスディージーズ)とは何か、エネルギーに関する目標はどのようなものがあるかについて紹介します。

SDGs(エスディージーズ)とは

そもそもSDGs(エスディージーズ)がどのようなものかを、説明しておく必要がありますので、順を追って説明をしていきます。

世界の国々が加盟する国際機関に、国際連合(英語表記:United Nations)というものがあります。ニュースなどでは「国連(こくれん)」と略称で表現されていることが多いですね。

国連は、2020年3月現在で193か国が加盟しており、世界の平和や安全を維持することや、経済的、社会的、文化的、人道的性質を有する国際問題を解決するために国際協力をすることなどを目的としています。

日本にいると、これらの問題を実感することは少ないかもしれませんが、世界ではまだまだ紛争もありますし、必要な食事や栄養を取ることができなく餓死するということも発生しています。こういった問題は、その国だけでは解決することが難しいので国連が中心となり、世界各国が協力して問題解決に取り組んでいるのです。

こういった問題を解決するためには「いつまでに」、「誰が」、「何をするか」という目標を設定し、そこに向かって各国が取り組みを進めていく必要があります。その具体的な目標というものが、SGDsです。

SDGsというのは英語の「Sustainable Development Goals(サステイナブル デヴエロップメント ゴウルズ)」の略称です。日本語に訳すと「持続可能な開発目標」という意味になります。SDGsは、国連が2015年9月に開催された国連サミット会議で193の国連加盟国により採択をされ、地球全体の目標となりました。

SDGsの具体的な目標

SDGsとして、人間、地球及び繁栄のための行動計画として17の目標をかかげています。その17の目標は「ゴール」と呼ばれているもので、以下の図に書いてあるものが目標の内容です。

かなりざっくりしていますので、これだけではどのように行動したらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。なので、それぞれの目標を達成するために「ターゲット」と呼ばれている具体的な目標を169個設定しているのです。例として目標1をみていきたいと思います。

目標1の「貧困をなくそう」というのは英語ではEnd poverty in all its forms everywhereと表現され、日本語では「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」というように訳されています。その下に詳細なターゲットが設定されています。目標1の場合はターゲットは7個あります。

1.1 2030 年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困 をあらゆる場所で終わらせる。
 1.2 2030 年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、 女性、子どもの割合を半減させる。 
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030 年まで に貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030 年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービ スへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、 天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的 資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030 年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、 気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に 暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上 国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協 力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧 困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

ターゲットまで見ると、少し具体的になってきますね。

しかし、この目標1のターゲット1.1に書いてある「2030 年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困 をあらゆる場所で終わらせる。」ということに対して、具体的にどう取り組んでいくかは、日本と開発途上国では実施する施策が異なってくるのです。なぜなら、193の国ともなると、それぞれの国によって財政や経済状況、抱えている問題も異なるからです。

エネルギーに関係するSDGsの目標

エネルギーに関しては、大きく関わる目標が2つあります。

目標7:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

7.1 2030 年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを 確保する。 
7.2 2030 年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅 に拡大させる。
7.3 2030 年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。 
7.a 2030 年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い 化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するた めの国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資 を促進する。
7.b 2030 年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び 小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギー サービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。

目標13  気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス) 及び適応力を強化する。 
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び 制度機能を改善する。
13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズ に対応するため、2020 年までにあらゆる供給源から年間 1,000 億ドルを共同で動員 するという、UNFCCC の先進締約国によるコミットメントを実施し、可能な限り速や かに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。 
13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎 外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策 定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する

このようにSDGsとエネルギーには深い関わりがあるのですが、少しは興味を持っていただけたでしょうか。次回以降は、この目標7と目標13と日本のエネルギーの関わりについて、もう少し掘り下げていきたいと思います。

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